文春オンラインで本日夕方、記事「アフターコロナのパパ活」前編・後編が公開されました。
文藝春秋1月号および文藝春秋digitalで反響を呼んだ記事「2020年の『パパ活女子』 援助交際と何が違う?」に登場した男女のパパ活当事者それぞれに、コロナで激変したパパ活について語ってもらったものです。
両者の話で共通するのは、
「パパ活を始める女性が増える一方で、パパとなる男性が減っている(少なくとも緊急事態宣言解除までは)」
ということ。
予想できたことではありますが、当事者の証言は細部に及んで生々しく……
後編まで通してお読みいただくことで、世相を反映した様々な問題が透けて見えてくるかと思います。
ぜひご一読いただければ幸いです。
ぜひご一読いただければ幸いです。
ここからは私の感想ですが……
印象に残ったことを一つだけ挙げるなら、半年前の取材では終始ポジティブにパパ活を語っていた33歳の優子さんが、今回、パパ活を「一歩間違えれば怖いもの」として「若い子には体を大事にしてほしい」と本音を吐露しています。
優子さんは、新卒の会社を辞めて履歴書に空白がある結果、契約社員にしかなれない現状があります。彼女の場合は資格試験のためでしたが、結婚・出産などで離職することの多い女性はその後非正規にしかなりにくく、男性より賃金が安くなるのは看過できない問題です。
有名大学卒の学歴がある彼女でも将来不安の絶えない状況なので、彼女は現在の学生たちの行く末(学業継続)を心配しているわけです。
ナインティナイン岡村隆史氏の問題発言がありましたが、33歳の当事者女性が、自分のようなサービスを若い子にさせたくないものと捉えている。そして自分にできる形で、彼らを守る行動に出ている。
岡村氏のように経済的余裕があり社会的影響力のある人間こそ、女性の背景を知ってほしいし、優子さんのような行動を示してほしいものです。
読む方がそれぞれに現代的課題を考えていただければと願います。