東京新聞・中日新聞書評『告白 岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録』を書きました

岐阜から旧満州(中国東北部)へ渡った満蒙開拓団の、長らく地元でも触れるのがタブーだった歴史にまつわる本です。
その歴史とは、開拓団の若き未婚女性たちをソ連兵への「性の接待」に差し出すことで、団員たちが生き延びた、というもの。
2017年の番組放送当時も話題になりましたし、ご覧になった方もいるでしょう。
ただこの本が素晴らしいのは、単に番組をおさらいするだけにとどまらず、放送後の地元で起きた変化まで押さえていることなのです。
書評で言及しているので、ぜひご一読いただけるとありがたいです。
戦後75年たつ「今でもできる」取材でなく、「今だからできる」取材があるということ。今だからタブーとされてきた歴史を明るみに出し、残そうという戦後世代がいること。
大いに感銘を受けました。この夏オススメの一冊です。