小説推理で書評『一八〇秒の熱量』を書きました

本日発売の「小説推理」9月号で、『一八〇秒の熱量』(山本草介著、双葉社)の書評を書きました。
無名のボクサーの無謀な挑戦を描いたノンフィクション……とだけ紹介すると、よほどのボクシングファンしか手に取らない予感がしますが。
それではあまりにもったいない!
著者自身がボクシングと無縁ながら「振られ仕事」でそのボクサーと出会い、その男にのめり込んでいった口。それどころか本書を書くのに没頭しすぎて自宅のガスまで止められた(!)というから相当いかれてます。そんな熱量ある本なので、門外漢の私でも一気に読んだほど面白かったです。
人生ってだいたい無様で、大人になるとそれをごまかして生きるのがうまくなるけど、だからこそ惨めさをさらけ出してまで夢にしがみつく人の姿には心揺さぶられるものだと実感。
詳しい紹介は書評をぜひご覧ください。
※書評全文はAmazonページ(上の書名にリンクあり)で読めます。また、「ほんのひきだし」にも掲載されています。