連載「ルポ男児の性被害」第6、7回のことなど

連載「ルポ男児の性被害」第6回第7回のお知らせをしそびれていました。
第6回公開直後から大変な反響で……
第6回の文春オンライン抜粋記事は公開2日で1000万PVを超えたそうです。

初めて実名顔出しで語ってくださったのは、塚原たえさん。
実父からの性虐待を、弟とともに受け続けていました。
弟さんは29歳で自死されています。
「弟の代弁をできるとしたら私だけ」
ということで、たえさん自身の被害、弟さんの被害を辿りました。
非常に重い内容ですが、この社会が見て見ぬふりをしてきた結果が、たえさんと弟さんの悲劇に繋がったと私は感じています。

第7回は、たえさんの叔母で女優の藤田三保子さんが証言してくださいました。
NHK朝ドラ『鳩子の海』でヒロインを演じ、『Gメン’75』ではメインの刑事の一人だった方です。
記事が公開されると、ファンからは驚きの反応が上がりました。
その藤田さんが、自身の兄から性虐待を受けて自死した甥の無念を晴らすため、そして性被害の時効撤廃を訴える姪を支えるため、覚悟の告発をされたのです。

また、第7回公開の日には、たえさんと、精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんとともに、ウェビナー(オンライン配信)でお話ししました。
YouTubeの冒頭30分の無料動画はこちらです。

さらに、月刊文藝春秋3月号では、ここまでの経緯をまとめたルポ
「弟は父の性虐待で死んだ」が掲載されました。
連載公開後に生じた変化として、加害者である父親が取った動きや、紀藤正樹弁護士がたえさんの応援に乗り出してくださったことなどにも触れています。

たえさんは今も、性被害者の置かれた現実と闘い続けています。
そんなたえさんの取材を今後も続けてまいります。

※このサイトでは当面、当連載の案内のみ更新予定です

連載「ルポ男児の性被害」第5回について

文藝春秋電子版での連載「ルポ男児の性被害」第5回が公開されています。
赤池雄介さん(仮名、41歳)。小学3年生の時、見知らぬ成人男性から性被害を受けた方です。
わずか30分ほどの出来事で、赤池さんや家族の人生が大きく変わってしまったこと、今も続く苦しみを語っていただきました。

2月から取材を始めてお話を伺ってきましたが、個人的に強く感じたことの一つが「知識」の大切さです。
赤池さんは被害当時8歳ということで、逮捕された加害者の名前も属性も行為の意味も、何一つ知らされませんでした。
両親には「そのまま忘れていってくれれば」という願いがあったようです。
でも、成長すればいずれは行為の意味を知るし、中途半端に知ることになった場合、赤池さんのように過度のショックを受けることもあるわけで……。
赤池さんは強迫性障害を発症しますが、根っこにある「性被害」のことは17歳まで見過ごされ、その後も適切なケアを受けたとは言い難い状況が続いたのでした。
それもこれも、一言でいえば、周囲の「男児の性被害」に関する知識のなさが原因だったと感じます。

性暴力被害者支援情報プラットフォーム「THYME」を運営する卜田素代香さんが、
「知識はやさしさ」
と言っていたことを思い出します。
身近な人が性被害に遭った時、その人を本当の意味で助けられるかどうかは、良心より知識であると。
連載の中での今回のテーマは「被害者・家族へのケア不足」。被害直後から適切な知識を届けられるようなケアの充実が望まれます。
「自分と同じような子どもをこれ以上増やしたくない」という赤池さんの願いが皆さんに届けば幸いです。
記事のリンクです。前編後編あります。無料抜粋記事はこちら。

※当面、このサイトでは当連載関係の案内のみ更新予定です

9/8ウェビナー「緊急出演 二本樹顕理『ジャニーズ会見 東山紀之新社長に問う』」のお知らせ

9月8日(金)16:00〜17:30、文藝春秋電子版のウェビナー
緊急出演 二本樹顕理『ジャニーズ会見 東山紀之新社長に問う』
で聞き役を務めさせていただきます。
7日のジャニーズ事務所記者会見での東山紀之新社長らの発言について、二本樹さんにたっぷりと伺っていきたいと思います。
また、この会見に至るまでの「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書や国連調査などについても触れていただく予定です。
冒頭30分はYou Tubeで無料視聴可能です。気になった方は、ぜひ文藝春秋電子版で全編ご視聴いただければ幸いです。
後日アーカイブ配信もありますが、当日ぜひ質問をお寄せください。

※特別チームの調査報告書について、二本樹さんに受け止めを聞いた8/30公開の記事です。よろしければウェビナーの予習にどうぞ。
《ジャニー喜多川“性加害”を認定》「ジュリー氏が辞めれば済む話なのか」二本樹氏語る

連載「ルポ男児の性被害」第4回(文藝春秋電子版)について

連載「ルポ男児の性被害」第4回(6/19公開)は、前回に続き、元ジャニーズJr.の二本樹顕理さん。
前回は、メディアで初めての実名告発となりました。

それからわずか1か月間に起きた変化と、なお変わらざるものについて語っていただきました(リンクは末尾に)。

二本樹さんの1か月がどれほど目まぐるしかったかというと。

実名告発記事を出したのが5月13日。
翌14日には、ジャニーズ事務所・藤島ジュリー景子社長が、ジャニー喜多川前社長の性加害問題を謝罪する動画と文書を発表します。
二本樹さんとともに、15日にはコメント記事を出しました。その後はNHK「クローズアップ現代」をはじめ、数々のメディアで証言。
国会でのヒアリングにも参加します。
さらに他の被害者らとともに、児童虐待防止法改正を求める署名活動も行いました。

この連載を読んでいなくとも、二本樹さんのお顔をニュースなどで見かけた方は多かったのではないでしょうか。

しかし、ジャニーズ事務所からは接触がなかったのです。

数日違いで実名告発した橋田康さんには、ジュリー氏からアプローチがあり、対面での謝罪を受けたにもかかわらず、です。
相手によって対応を変えているな、とはっきり感じさせられました。
その間、事務所が何をしていたかといえば、情報番組に出演中の所属タレントにコメントをさせたり、問題含みの対応策を発表したり……。

(2023/5/15)二本樹顕理さん「ジャニーズ事務所は第三者委員会の設置を」

5月13日に、故・ジャニー喜多川氏から受けた性被害を、初めて実名顔出しで告発してくれた二本樹顕理さん(※前記事参照)。
翌14日には、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が動画を公開します。
そこで二本樹さんに、ジュリー社長が発表した事務所の見解と対応について改めて語っていただき、15日に公開した記事がこちらです。

「ジャニーズは第三者委員会の設置を」ジュリー社長謝罪動画を見て性暴力被害者・二本樹顕理さん(39)がコメント

連載「ルポ男児の性被害」第3回(文藝春秋電子版)について

5月13日に、連載「ルポ男児の性被害」第3回がアップされました。
故・ジャニー喜多川氏からの性被害を語ってくれたのは、二本樹顕理さん。
この記事が、メディアで初めて実名顔出しをしての告発でした(翌週にはNHKクローズアップ現代に出演されました)。

そしてBBC放送以降、実名顔出しで告発した元ジャニーズJr.は二本樹さんで3人目でした。

二本樹さんは一般人です。
メディアに名前や顔を出すメリットは何もありませんでした。
それでも、ジャニーズはもちろん、男児の性被害をめぐる状況を変えたいという思いで、覚悟を決めて声を上げてくれました。
勇気ある証言から、ジャニー氏性加害問題をめぐる状況は大きく変わりました。まだ読んでいない方には、今こそ読んでいただきたいです。

全文は文藝春秋電子版で、前後編あります。


前編:


文春オンラインでは無料抜粋記事が公開されました。

連載「ルポ男児の性被害」第2回(文藝春秋電子版)について

文藝春秋電子版の連載「ルポ男児の性被害」第2回が公開されています。
今回は、栗栖英俊さん(46)。
昨年ヤフーニュース特集で栗栖さんの記事を書き、驚くほど反響がありました。
それからの半年で、ご本人にも社会にも大きな変化が起きています。
その変化を踏まえ、今回、決定版のつもりでまとめました。

前編の主なテーマが「支配」、後編が「黙殺」です。
前編:栗栖さんの例から、加害者が子どもを「支配」するプロセス
後編:周囲および社会の(特に男子の性被害への)「黙殺」が加害者を助長させ、逆に被害者側を孤立させる実情

記事はヤフーの3倍にあたる文字数で、取材時間はトータル10時間に。
取材は時間をかけただけ必ずいいものができるというわけではありません。
でも今回の栗栖さんの場合、被害期間が中学時代の2年半と長く、またその後の苦しみも長かった。
細部まで詰めてきちんと描くには、それだけの時間が必要だったと今思います。

故・ジャニー喜多川氏の性暴力問題との共通項というのも、かねがね栗栖さんと話していて、今回書きたかったことです。
後編で、栗栖さん自身の言葉で語ってもらいました。

デスクは教育委員会の対応に愕然としていました。
私も取材に行ってびっくりしたものです。まさかあんな言動をとるとは!

文春オンラインで、前編の前半部分の
無料抜粋記事が出ています。
抜粋だけでも「支配」のプロセスは実感できるかと思います。
以前のヤフー記事を読まれた方にもそうでない方も、ぜひ読んでいただければ幸いです。

※当面、このサイトでは当連載の案内のみ更新予定です

「インターネットメディアアワード2023」選考委員特別賞を受賞しました

このたび、「インターネットメディアアワード2023」選考委員特別賞を受賞しました。
対象となったのは、拙記事「教師から性暴力、34年後の勝訴 「重い扉」開けた男性の願い」(Yahoo! ニュース特集で昨年11月公開)です。

23日には、インターネットメディア協会で授賞式がありました。
以下のようなスピーチをしました。

栗栖さんが「前は自分の性被害を人に話す時、この記事を見せていたんです」と言って、ある記事のコピーを見せてくれたことがあります。
それは、女児が教師から性暴力を受けたという内容でした。
栗栖さんは「自分はこれと同じ目に遭った」と説明していたそうです。しかし反応は「でもあなたは男でしょう」という感じで、聞く耳をもってもらえないことがほとんどだったそうです。
最近栗栖さんと再会すると、「今はヤフーの記事を見せて自分のことを話すことができます」と以前とは見違えるような表情で話してくれました。

この記事のタイトルに「重い扉」とあります。これは栗栖さん自身が、本人訴訟によって、裁判所に自分の性被害を事実認定してもらうという重い扉を開いたという意味で、こういうタイトルがとられています。
ただ、それは栗栖さん個人の問題にとどまりません。栗栖さんの実名でこの記事が世の中に発信されたとき、男子の性被害の認識に乏しかった日本社会の重い扉もまた開いたのではないかと思っています。
栗栖さんが開いた重い扉。その流れを後戻りさせないよう、今回の賞を励みに引き続き力を尽くしたいと思います。

……改めて、関係者の皆様、ありがとうございました!

(画像は高橋宗正さん撮影) 

連載「ルポ男児の性被害」が始まりました

文藝春秋電子版で、連載「ルポ男児の性被害」が始まりました。
第1回は前後編で、石丸素介さん(39歳)が実名で性被害の実情を訴えます。

前編が主に石丸さんの告発にあたります。
石丸さんは、小学4〜6年時の担任だった元教員男性から継続的にわいせつ行為を受けていたことを明かします。この元担任は、定年退職後の2016年に別件で逮捕されます。その報道を受けて、石丸さんは裁判を起こすことを決めるのです。

そして後編では、石丸さんと元担任との民事裁判を追っています。
石丸さんの訴えを、被告となった元担任は全面的に否定してきました。しかし、石丸さんの同級生が証言に立ったことで、元担任の主張の信憑性が揺らぎます。
長い年月が経っていて客観的証拠もない難しい案件(性被害あるあるなのですが)を引き受けた弁護士の情熱も読みどころの一つです。

石丸さんはメディアの取材を受けるのは初めてですが、実名で出る覚悟をお持ちでした。その思いは、以下の言葉に集約されています。

「日本では、男性の性被害は日の目を見てこなかった。数の割にはカミングアウトできていない人が多いと思います。そういう人たちのために僕の経験を伝えたいし、僕自身も語ることをきっかけに、かつての自分を取り戻したい」

石丸さんをはじめとする男性の性被害者に対しても、性別問わず連帯が広がることを願います。
まずは知ることから。ぜひお読みください!

※文春オンラインの内容紹介の記事はこちらからどうぞ

2年ぶり(!)の投稿です

すっかり更新を怠っておりました。
ありがたいことに仕事はまずまず順調。体もまずまずですが、飲むサプリの数が順調に増加中。加齢ってこういうところに表れるんですね……

さて、久々に投稿しなければと思った理由があります。

こんなに長期間更新の止まっていたサイトでも、わざわざ訪れて問い合わせフォームから連絡してくれる方がいます。
特に多いのが、性暴力に関するメールです。

最近では2022年11月に、以下の記事を書いたのが大きかったです。

教師から性暴力、34年後の勝訴 「重い扉」開けた男性の願い

この記事に登場された栗栖英俊さんも、5年前に問い合わせフォームから連絡をくれたお一人でした。
当時私が書いた、教師による児童生徒への性暴力の記事を読んで、ご自身の経験を書き送ってくださったのです。
すぐにお会いしてお話を伺い、様々な媒体で記事にさせていただきました。
ただし、いずれも匿名でした。
今回初めて、栗栖さんはメディアに実名と顔を出しました。栗栖さんご自身の強い思いがあったためです。詳しくは上記記事をお読みいただければ幸いです。

近々、「男児の性被害」をテーマにした連載が始まります。告知はまた改めて。
栗栖さんの勇気が、声を上げる次の人へと繋がっていっています。

2021年1〜3月の記事まとめ

今年1〜3月に発表された記事をお知らせできずにおりました。
主な記事をまとめてお知らせいたします。

■文藝春秋digital:「『東大王』鈴木光さんが語った『東大の4年間と進路』
■文藝春秋3月号:ルポ「『ミューズ細胞』の再生医療革命」
※ジャーナリスト・森健さんと一緒に書きました。以下は紹介記事です
■文春オンライン:「ES細胞やiPS細胞を超える!? 再生医療のホープ『ミューズ細胞』は何が凄いのか
■文藝春秋3月号:「わたしのコロナ感染記」女優・川上麻衣子さん
(取材・構成)
■文藝春秋4月号:ルポ「高校生の自殺がなぜ増えているのか」
※4月2日に、文春オンラインで紹介記事が公開される予定です
■フォーブスジャパン5月号「木原製作所 味わえるのは『食品』だけではない 世界から共感を集める食品乾燥機

また、文藝春秋4月号から有働由美子さんの対談「有働由美子のマイフェアパーソン」の構成を担当することになりました。4月号は作家・西條奈加さんです。

文藝春秋digital連載「”東大女子”のそれから」第6回・赤松良子さんのお知らせ

文藝春秋digital連載「”東大女子”のそれから」第6回は、労働省で初代婦人局長に就任し、「雇均法の母」と呼ばれる赤松良子さん(1953年、法学部卒業)にご登場いただきました。
御年91歳の赤松さんは、東大に女性が入れるようになって4年目の入学です。戦争に負けて女性の権利が一気に拡大したことで、大学生となれたのです。
とはいえ法学部800人中、女性は4人。卒業後は、省庁で唯一女性に門戸を開いていた労働省に入省し、女性だけに存在する天井を肌身で感じながら、後進の女性たちのために奮闘します。
先駆者として並ならぬ苦労を重ねてきただけに今の若い女性に檄を飛ばすところもありますが、話が進むにつれ、30代は仕事をやめたいほど辛かったとご自身の体験を重ねながら、激励の言葉を送ってくれました。
赤松さんの歩みとメッセージをぜひお読みいただければ幸いです。

文春オンライン「パパ活当事者それぞれの変容」のお知らせ

文春オンラインで、「パパ活当事者それぞれの変容」という記事(上・下)を執筆しました。
公開されて2週間近く経ちますが、大変読まれているようです。

パパ活については昨年末、文藝春秋2020年1月号で「2020年のパパ活女子 援助交際と何が違う?」という記事を書きましたが、その時登場いただいた当事者の男女を半年ごとに取材。
前回は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下でのパパ活当事者のリアルを語ってもらいました(「アフターコロナのパパ活」)が、コロナ禍が長引く中、今回3回目の取材では、男女ともに予想外の展開を迎えていました。
様々な立ち位置の当事者がいるので、彼らだけでパパ活のすべてを語ることはできませんが、非常に時代を反映した証言であることは間違いありません。今回の記事から読んでいただいても、最初から順に読んでいただくのでも、興味を持ったところからページを開いてみていただければと思います。

文藝春秋1月号、矢作芳人氏(JRA調教師)記事のお知らせ

現在発売中の文藝春秋1月号(新年特別号)で、「矢作芳人 コントレイルを育てた開成卒調教師」の取材・執筆を担当しました。「2021年 日本を動かす21人」という特集のお一人として調教師の矢作芳人氏にご登場いただいたものです。
2020年は競馬史に残る数々の記録が生まれましたが、無敗で三冠馬となったコントレイルはまさに主役の一頭であり、今後のさらなる飛躍を予感させます。
そのコントレイルを管理する矢作調教師もまた、2020年のリーディングトレーナーに輝き、総賞金は20億円突破という大変な活躍ぶりでした。
全国屈指の進学校・開成高校出身という異色の経歴で知られる師ですが、「コントレイルのようなエリートではなかった」「反骨心で生きてきた人間」と歩みを振り返ります。
調教師になるまでの苦労と、なってからの常勝軍団を築き上げる過程。どちらも熱いお人柄が感じられて興味深く、2021年の展望にもワクワクさせられます。
新しい年を迎えるこのタイミングでぜひお読みいただければ幸いです。

文藝春秋1月号、似鳥昭雄氏(ニトリHD会長)記事のお知らせ

告知が大変遅れましたが、現在発売中の文藝春秋1月号(新年特別号)で、「似鳥昭雄 売上高一兆円が見えてきた」の取材・執筆を担当しました。
「2021年 日本を動かす21人」という特集のお一人としてニトリHD会長・似鳥昭雄氏にご登場いただきました。この年末に成立した島忠へのTOBのことや、本格的に参入したアパレルをはじめとする今後の展望、さらには世界経済の先行きについても語っていただいた充実の内容です。
コロナ禍にあっても「人生の中で70代が一番楽しい」と言い切っておられ、人生百年時代に力をもらえるような内容でもあります。
新しい年を迎えるこのタイミングでぜひお読みいただければ幸いです。

文藝春秋12月号「女性の自殺はなぜ急増したのか」のお知らせ

文藝春秋12月号で、ルポ「女性の自殺はなぜ急増したのか」を書きました。
折しも発売日(10日)に10月の自殺者数の速報値が発表され、女性の自殺者が前年同月比で82.6%増の851人に。女性の自殺が急増したのは7月からですが、一段と深刻な状況になってしまいました。
ただ先月時点で、「死にたい」立場の女性たちや識者の方を取材しながら、恐らくこうなるのではないかと予感していました。
そんな懸念の根拠を、記事で示しています。

取材を始めるにあたり、精神科医からこんなことを言われました。
自殺が連鎖している芸能人や、ひときわ苦境に立たされている風俗業界の女性たちは、時代の空気にいち早く反応する「炭鉱のカナリア」ですよ、と。
この言葉に導かれるように、芸能人の自殺連鎖を踏まえつつ、風俗業界の「死にたい」女性たちの声を聞いて歩くことになりました。
ただ、最初にアポ入れしたコロナ禍で自殺未遂した女性は、取材するまで「求職中のシングルマザー」としか知りませんでした。
が、蓋を開けてみれば風俗業界で働いていたとのこと。
子どもと持病を抱えていても融通のきく仕事となると、そこに行き着くのは自然なことだと痛切に感じました。
そして取材を進めるほど、この業界界隈の女性(特にシングルマザー)が、孤立し、暴力に晒され、多大なストレスがかかっている様が浮かび上がってきました。

10ページの記事で話をお聞きした全員を登場させられなかったのは、すべての方がまじめに生き、切実な訴えばかりだったからです。
風俗も芸能界も遠い世界のように感じる人もいると思いますが、自分と地続きの問題だと感じてもらえるように、腐心しながらまとめたつもりです。
記事の末尾を少しだけ引用するなら、「社会の分断、孤立化が進み、助けを求めにくくなっているのは、芸能人や風俗で働く女性に限った話ではない」です。
ぜひ、お手にとっていただければ幸いです。

文藝春秋デジタル連載「”東大女子”のそれから」第5回は三輪記子さんです

文藝春秋デジタルの連載「”東大女子”のそれから」第5回が公開されています。
弁護士の三輪記子さん(法学部卒)にお話を伺いました。

本業に加えてテレビのコメンテーターとしても活躍する三輪さん。
以前TBS『ビビット』にともに出演していた縁で知り合い、気取りのないお人柄と社会的弱者に優しい目線に惹かれました。
そしてもう一つ。衝撃的だったのが……。
小説家の夫・樋口毅宏さんの『おっぱいがほしい! 男の子育て日記』では、妻である三輪さんの破天荒な男性遍歴が明かされていて、あまりのあけすけな描写に「ここまで書いて(書かれて)いいの!?」と気になっていたのです。
そんな三輪さんをいつか取材させていただきたいという願いが今回叶いました。

インタビュー早々出てきたキーワードは「母親の重圧」でした。
人によっては毒親という表現を使うのかもしれません。
ただ、三輪さんは重圧を感じてきたと吐露しつつも、現在では乗り越えてむしろ楽しんでいるくらいの余裕を感じさせました。
なぜそうなれたのか、ということは記事を読み進めていただければと思います。
東大法学部卒の弁護士、という肩書だけ見たら超のつくエリートである三輪さんが、なぜ社会的弱者への目線を忘れないのかということも、その歩みを知ると納得がいくものでした。

個人的には、夫・樋口さんの仕事に対する姿勢にしびれました。
三輪さんの生き様を象徴するようなかっこいい言葉ですので、記事の最後の方、有料の部分ではありますが、ぜひ読んでいただきたいです!

城山三郎賞ノミネートのお知らせと、「ばっちゃん」の最近の記事です

ばっちゃんに電話したところ、「こりゃあ神社にお参りして受賞祈願せにゃいけんねぇ」と喜んでくれました。

その言葉が何より嬉しく、ノミネート段階では誰にも言わないでおこうかな……と慎重だった気持ちが変わりました。
候補作に選んでいただくだけでも光栄なことですし、これを機に、拙著をより多くの方に読んでいただければと願います。

JA全中広報部の方のご厚意により、月刊JAの8月号に執筆した最近のばっちゃんの記事をこちらで公開させていただきます。
拙著の「その後」を感じていただければ幸いです。

※12/4追記)
城山三郎賞は残念ながら受賞なりませんでしたが、多くの方に激励のお言葉をいただき、ありがとうございました!

サイゾー10月・11月合併号『10 代がハマるタブーな飲み物!? エナジードリンクの戦略と安全性』でコメントしました

現在発売中のサイゾー10月・11月合併号の記事、『10 代がハマるタブーな飲み物!? エナジードリンクの戦略と安全性』で取材していただきました。
4ページにもわたる特集で、私のコメントは後半2ページです。
小見出しは「カフェインは危険だけどエナドリにハマる子ども」。10代の子どもたちの間で飲みすぎによる心身の異変が起こっているという話を紹介し、注意を呼びかけています。

コメントのベースになっているのは、2017年に日本体育大学・野井真吾研究室と共同で実施した全国1096人の養護教諭のアンケート調査と、現在に至るまでの学校取材です。
大人が常識的な範囲内で飲む分には嗜好品なので構わないと思いますが、心身の発達段階にある子どもには同じ感覚でいてはいけない、大人の意識が変わらないと子どもたちを守れない、というのが取材を通しての私の見解です。
詳しくは記事をご覧ください。

文藝春秋デジタル連載「”東大女子”のそれから」第4回は栗崎由子さんです

文藝春秋デジタルの連載「”東大女子”のそれから」第4回が公開されています。

異文化マネジメントの専門家であり、多文化共生ファシリテータである栗崎由子さん(1978年、教養学部人文地理学分科卒業)にお話しいただきました。

栗崎さんは日本企業を飛び出して国際社会でキャリアを築いた方で、50代での失業を乗り越えたヨーロッパ生活は、約30年にも及びました。
……とリードに書いたのですが、その先を読んでいただけるとわかるように、その道程が栗崎さんの時代には今よりはるかに大変なものだったと痛感します。

まず、東大を出ても、就職活動が極めて限定的にしかできない。男女雇用機会均等法施行前の女性の状況がありありと伝わってきます。その苦い経験から、栗崎さんは女性が活躍している国際社会の様子に心動かされ、日本での安定した仕事を手放して世界へ飛び出すのです。

そして、50代で突然の失業。日本であっても一大事ですが、異国の地・スイスでの失業生活や就職活動がいかに苦労の連続だったか。ただ、栗崎さんは、そうした経験からも前向きに人生を学び、ブログに記して一冊の本にまとめるのです。
その御本、『女・東大卒、異国で失業、50代半ばから生き直し』(パド・ウィメンズ・オフィス、2014年)を私が拝読して感銘を受けたのが、今回の取材をお願いしたきっかけでもあります。
ご興味を持たれた方は、ぜひこの記事や栗崎さんの御本を開いてみてください。

ヤフーニュース特集「なぜ大学だけ、“日常”が戻らないのか――大学1年生の苦悩に大学、教員の答えは」のお知らせ

相変わらず1ヶ月ほど更新が滞っておりました。
ヤフーニュース特集では先月、記事「なぜ大学だけ、“日常”が戻らないのか――大学1年生の苦悩に大学、教員の答えは」が公開されました。

コロナ禍で前期はオンライン講義のみという大学が大勢を占め、特に不安を抱えることになったのが、右も左も分からない新入生でした。

後期も多くはオンラインという状況下、大学の意義とは、大学生活とは……と思い悩む子もいます。そんな彼らの切実な訴えで、記事が始まります。
学生の問いに対するのは、出口治明氏(立命館アジア太平洋大学学長)と、ドリアン助川氏(明治学院大学教授)です。
出口さんの説明はなんとも明快です。オンライン講義の限界を認めつつ、キャンパスライフに制約があることは「諦めるしかありません」と言い切ります。
学生運動の余波で1年ほど講義がなかった自身の経験も踏まえていて、そうか、そんな時代もあったかと気づかされました。
ドリアン助川さんの話は、一言でいえば、学生にとって絶望的にさえ見える現状にこそ「希望はある」という話です。
他の人が言ったら空々しく聞こえそうなところですが、ご自身が真摯すぎるほど学生たちと向き合っているので、体温を感じる言葉に胸打たれました。
後期が始まって1ヶ月ほど経ちますが、残念ながらコロナの状況も大学生をめぐる状況も大きな変化はないので、未読の方はぜひお読みいただければ幸いです。

文藝春秋デジタル連載「”東大女子”のそれから」第3回公開のお知らせ

またしても更新が遅くなりましたが……
文藝春秋デジタルの連載「”東大女子”のそれから」第3回が公開されています。
2008年工学部建築学科卒(→東大大学院修了)のあられさん(仮名)。
婚活ブログで人気ブロガーとなった建築系の会社員です。

”東大女子”が社会人になって婚活をすると難儀する、という通説がありますが、実際は? というのが気になるところ。
そこで、婚活を実際に体験して「人生で一番苦戦した」というあられさんに、ご自身の恋愛観も踏まえた上で語っていただきました。

お話を伺うなかで、婚活そのもの以上に、東大出身者の結婚にまつわる周辺事情に興味をひかれました。一例を挙げるなら、

・東大進学時点で、母親から「お嫁にいけなくなる」と反対されていた(連載第1回の中野信子さんにも同様のお話がありました)
・東大女子は在学中に学内で結婚相手を見つけるのが「王道」とされる
・学内のテニスサークルは百以上あったのに、東大女子が入れるのは三つだけだった(→多くは他大女子と東大男子との出会いの場だった)

といったことです。

そして、2年半の婚活にピリオドを打ったあられさんですが、また新たな悩みに直面していました。
そのあたりはぜひインタビューをお読みいただければ幸いです。

東大における男女格差については、あられさんからも非常に示唆に富んだお話をしていただきました。後日、別の記事でまとめたいと考えています。

『ルポ保健室』5刷決定のお知らせ

拙著『ルポ保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル』(朝日新書)の5刷が決定しました。
発売から4年が経ちますが、読者の方々のおかげで長く読まれる本になって嬉しいです。
今でも保健室取材は細々と続けていますが、この本で描いた世界は基本的に変わっていません。それどころか、コロナ禍で子どもたちを取り巻く諸問題はいっそう深刻化している面があります。
また、保健室の先生である養護教諭の重要性が増している時代とも言えます。
この機会に、未読の方にもぜひ目を向けていただければと思います。

『月刊JA』8月号 記事掲載のお知らせ

更新がすっかり滞ってしまいました。
遅くなりましたが、『月刊JA』8月号に、随筆「今も私の胸に刺さっている言葉」を寄稿させていただきました。
同誌では以前、拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実」を書評欄でご紹介くださったことがあり、今回編集者の方からお声がけいただきました。
読者の方にとって、コロナ禍における居場所のない子どもや若者の問題を考える一助となれば幸いです。
ありがとうございました。

文藝春秋デジタル連載「”東大女子”のそれから」第2回が公開されました

文藝春秋デジタルの連載「”東大女子”のそれから」第2回が公開されました。
2007年教育学部卒の里美さん(仮名)、元会社員で現在は東大大学院の博士課程に在籍中です。

話の軸となるのは、家庭環境の格差。

彼女は首都圏近郊の文教地区で高校まで暮らし、親が研究者など教育レベルの高い家庭の子たちと、方言で話す土着の家庭の子たちの間で育ちました。
地元では両者の中間に位置していた彼女ですが、本人いわく「まぐれ」で入学した東大で落ちこぼれて初めて、自身が東大ではマイノリティだと気づきます。

両親が高卒の彼女は、いわゆる「ファースト・ジェネレーション」=親が大卒でない家庭から初めて大学へ行く子。米国の名門校だったらサポートの対象ですが、残念ながら当時の東大にはそのような配慮は手薄で……

日本では東工大でファースト・ジェネレーション対象の奨学金枠ができたところですが、里美さんが言うように「見落とされてきた層」だったのかなと。私自身もファースト・ジェネレーションなので、里美さんが学生時代に先を見通せず常にあたふたしていたという話を聞きながら、共感すること多々でした。

まして東大では、女子というだけでマイノリティ(第1回の中野信子さんいわく「東大女子は第二人類という扱い」)。里美さんの苦労は言葉以上のものだったろうな、と感じます。
ただ彼女の場合、当時のハンデが今の研究に繋がっていきます。
興味を持っていただけたらぜひご一読いただけると嬉しいです。

小説推理で書評『一八〇秒の熱量』を書きました

本日発売の「小説推理」9月号で、『一八〇秒の熱量』(山本草介著、双葉社)の書評を書きました。
無名のボクサーの無謀な挑戦を描いたノンフィクション……とだけ紹介すると、よほどのボクシングファンしか手に取らない予感がしますが。
それではあまりにもったいない!
著者自身がボクシングと無縁ながら「振られ仕事」でそのボクサーと出会い、その男にのめり込んでいった口。それどころか本書を書くのに没頭しすぎて自宅のガスまで止められた(!)というから相当いかれてます。そんな熱量ある本なので、門外漢の私でも一気に読んだほど面白かったです。
人生ってだいたい無様で、大人になるとそれをごまかして生きるのがうまくなるけど、だからこそ惨めさをさらけ出してまで夢にしがみつく人の姿には心揺さぶられるものだと実感。
詳しい紹介は書評をぜひご覧ください。
※書評全文はAmazonページ(上の書名にリンクあり)で読めます。また、「ほんのひきだし」にも掲載されています。

ヤフーニュース特集「異例の短縮夏休み――子どもの学習の遅れや心身の健康、どう保障する」記事公開のお知らせ

ヤフーニュース特集で『異例の短縮夏休み――子どもの学習の遅れや心身の健康、どう保障する』が26日夕、公開されました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、2〜3か月の休校を余儀なくされた全国の公立小学校。その間の学習の遅れを取り戻すため、多くの自治体が今年度の夏休みを数日〜3週間程度短縮することを決めています。
子どもや保護者には戸惑いや不安がみられますが、そもそも漠然と口にされている学習の「遅れ」って? とか、子どもたちの心身の健康が疎かになりはしないか? というのを各方面に取材してまとめたルポです。
「短い夏休み」で子どもの学びや健康は保障されるのか。
新型コロナウイルスの影響は今年の夏に留まらないでしょうから、先を考える材料として、ぜひお読みいただければ幸いです。

ヤフーニュース特集「猫が大量繁殖し、海鳥が激減 『島の生態系を守れ』 捕獲活動に奮闘する人たち」記事公開のお知らせ

イルカの定住で知られる伊豆諸島の御蔵島で、島外の人間が持ち込んだ猫が野生化して大量繁殖し、海鳥に壊滅的な被害を及ぼしています。生態系への影響も甚大です。そこで猫を捕獲し、島外で里親募集をしようと奮闘している人たちを追ったルポです。
猫ブームが続いていますが、人間の勝手でこういう問題が起こっていることや、命を守ろうと真摯に取り組む人たちがいることを知っていただければと思います。そして東京都や環境省もこの問題に目を向け、解決に動いてほしいです。

この取り組みが素晴らしいのは、猫を保護する中心人物は2人だけなのですが、獣医師や研究者、保護猫カフェやボランティアの人たち、行政や島民と多様な立場の人と連携して活動を広げていることです。

その中心人物=長谷川潤さんと草地ゆきさんは、今後さらに捕獲活動を拡大させる準備を進めています。
ぜひおふたりの「御蔵島のオオミズナギドリを守りたい有志の会」のサイトもご覧ください。かわいい保護猫たち(里親募集中)の情報もあります!

文藝春秋デジタル連載「”東大女子”のそれから」第一回・中野信子さん(脳科学者)のお知らせ

文藝春秋デジタルで、月イチ連載「”東大女子”のそれから」が始まりました。
タイトルが示すとおり、様々な世代の東京大学出身女性に東大を出てよかったこと・苦労したことなど伺うというもの。
第一回は脳科学者・中野信子さんです。
東大学部生の女性比率は今も2割を切る状況。入るまでにも女子ならではのハンデ(「女に学問はいらない」的な親とか)があり、入学してからもマイノリティとしてのやりづらさが。さらにせっかく日本最高峰の大学を卒業しても、男性と対等に扱われない社会が待っている。
中野さんもまさしく入学前、在学時、学部卒業後と、女であることで身の置き所がなかったといいます。
特にアカデミズムの世界で生きていくことを断念したくだりは、冷静な中野さんの語り口でも男性教授陣への憤りが迸っています。
セクハラなんて腐るほど、男性の”聖域”……
ぜひ読んでみていただければ幸いです。
連載で”東大女子”だった女性たちを取材していくことで見えてくること、特に彼女たちの感じる「ガラスの天井」があるのであれば、インタビュー記事とは別にまとめられれば面白いと思っています。

東京新聞・中日新聞書評『告白 岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録』を書きました

岐阜から旧満州(中国東北部)へ渡った満蒙開拓団の、長らく地元でも触れるのがタブーだった歴史にまつわる本です。
その歴史とは、開拓団の若き未婚女性たちをソ連兵への「性の接待」に差し出すことで、団員たちが生き延びた、というもの。
2017年の番組放送当時も話題になりましたし、ご覧になった方もいるでしょう。
ただこの本が素晴らしいのは、単に番組をおさらいするだけにとどまらず、放送後の地元で起きた変化まで押さえていることなのです。
書評で言及しているので、ぜひご一読いただけるとありがたいです。
戦後75年たつ「今でもできる」取材でなく、「今だからできる」取材があるということ。今だからタブーとされてきた歴史を明るみに出し、残そうという戦後世代がいること。
大いに感銘を受けました。この夏オススメの一冊です。

読売新聞広島版『語りたい伝えたいヒロシマ』で取り上げていただきました

本日の読売新聞広島版の連載『語りたい伝えたいヒロシマ』で取り上げていただきました。
私は新聞記者時代、2ヶ所目の赴任地として広島を希望して叶い、2年間を過ごしています。被爆者の方々をはじめたくさんの人と出会い、上司や同僚にも恵まれ、楽しく充実した日々でした。
とはいえ記者としては思い返すと恥ずかしくなるほど未熟で(今もですが)、ひとりよがりの使命感が空回りする有様。
それでも広島でもらった「平和」を考えるという宿題は私の取材の根っこにあり続け、やがて拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』の取材・執筆へとつながっていきました。
そんなこんなを蛭川眞貴記者がインタビューのうえまとめてくれました。ありがとうございました!
ウェブ版は読売新聞オンラインの会員限定ですが、「ばっちゃん」こと中本忠子さんとのツーショット写真が上がっているのがうれしいです。

文春オンライン「アフターコロナのパパ活」記事公開のお知らせ

文春オンラインで本日夕方、記事「アフターコロナのパパ活」前編後編が公開されました。
文藝春秋1月号および文藝春秋digitalで反響を呼んだ記事「2020年の『パパ活女子』 援助交際と何が違う?」に登場した男女のパパ活当事者それぞれに、コロナで激変したパパ活について語ってもらったものです。
両者の話で共通するのは、
「パパ活を始める女性が増える一方で、パパとなる男性が減っている(少なくとも緊急事態宣言解除までは)」
ということ。
予想できたことではありますが、当事者の証言は細部に及んで生々しく……
後編まで通してお読みいただくことで、世相を反映した様々な問題が透けて見えてくるかと思います。
ぜひご一読いただければ幸いです。

ここからは私の感想ですが……

印象に残ったことを一つだけ挙げるなら、半年前の取材では終始ポジティブにパパ活を語っていた33歳の優子さんが、今回、パパ活を「一歩間違えれば怖いもの」として「若い子には体を大事にしてほしい」と本音を吐露しています。
優子さんは、新卒の会社を辞めて履歴書に空白がある結果、契約社員にしかなれない現状があります。彼女の場合は資格試験のためでしたが、結婚・出産などで離職することの多い女性はその後非正規にしかなりにくく、男性より賃金が安くなるのは看過できない問題です。
有名大学卒の学歴がある彼女でも将来不安の絶えない状況なので、彼女は現在の学生たちの行く末(学業継続)を心配しているわけです。
ナインティナイン岡村隆史氏の問題発言がありましたが、33歳の当事者女性が、自分のようなサービスを若い子にさせたくないものと捉えている。そして自分にできる形で、彼らを守る行動に出ている。

岡村氏のように経済的余裕があり社会的影響力のある人間こそ、女性の背景を知ってほしいし、優子さんのような行動を示してほしいものです。

読む方がそれぞれに現代的課題を考えていただければと願います。

フォーブスジャパン5月号記事のお知らせ

現在発売中のフォーブスジャパン5月号で、新型コロナウイルスの広がる現状にタイムリーな女性起業家の記事を書いています。
医師同士の症例相談プラットフォームを運営する大阪の会社「ハート・オーガナイゼーション」の菅原俊子社長です。
日本に加えて世界122カ国・地域の医師1万1千人超が登録しており、特にアジアや中東での広がりは、日本人医師の医療技術へのリスペクトがあるとのこと。
世界中の医師たちが対面することなく繋がることができ、症例検討を容易にするサービスは、この時代まさに求められるものかと思います。
ご興味を持たれた方は、ぜひ読んでみていただければ幸いです。

東京新聞・中日新聞書評『エンド・オブ・ライフ』を書きました

お知らせが大変遅くなりましたが、3月22日の東京新聞・中日新聞で『エンド・オブ・ライフ』書評を執筆しました。
在宅での終末医療がテーマの本書で、軸となるのは、京都の訪問看護師の男性です。禅僧のような風貌で40代の働き盛り、在宅での終末医療で看取った人数は200人以上。そんな「看取りのプロ」自身に、すい臓原発のステージ4のがんが見つかるところから話は始まります。
続きは書評をご参照いただければ幸いです。

文藝春秋4月号「ルポ学校荒廃 先生がいなくなる日」のお知らせ

文藝春秋4月号で、「ルポ学校荒廃 先生がいなくなる日」という記事を執筆しました。
簡単に言えば、教員のブラック労働ぶりが知れ渡り、教員のなり手がいなくなりつつある、という話です。
背景にあるのはこんな簡略化できる話でもなく、10ページある今回の記事でもどう構成するかは悩みどころでした。
しかしすでに危機感のある教育関係者だけでなく、広く問題意識を共有できなければ解決は難しいと取材過程で痛感しました。
教員が不安定な社会では、子どもを安定して育てることも難しく、やがて公教育が崩壊しかねない。富裕層は私立があるからどこ吹く風かもしれません。ですがその先に待っているのは絶望的な格差社会でしょう。
そんな未来でいいのか。ぜひお読みいただければ幸いです!

Yahoo! ニュース特集記事「小中学校へのスマホ持ち込みは必要か」のお知らせ

Yahoo!ニュース特集の記事「小中学校へのスマホ持ち込みは必要か」が10日、公開されました。

全国の公立小中学校はスマホを含む携帯電話の持ち込みが原則禁止されてきました(「原則」であって例外はあり)。
ところが昨年、柴山昌彦・前文科相が見直しに言及。現在、文科省の有識者会議で議論が重ねられています。
もし原則が転換されれば大きなターニングポイントになりますし、議論するにもまずは材料を提示できればと思ったのが出発点です。

記事では、異なる立場の識者3人にお話を伺っています。
保坂展人・世田谷区長は、同区立桜丘中学校(校則がなく、スマホ持ち込み・使用ともOK)を引き合いに出しつつ、理解を示します。
竹内和雄・兵庫県立大学准教授は、文科省の有識者会議の委員でもあり、スマホの学校での扱いをめぐる経緯と議論のポイントを整理してくれています。子どもだけでなく教員の事情も踏まえて慎重な姿勢です。
川島隆太・東北大教授は、一世を風靡したゲーム「脳トレ」の開発者ですが、仙台市でのこの10年間の調査結果から、児童生徒のスマホ所持率を上げかねない動きには脳発達の見地から反対します。

皆さんはどういう意見を持つか、読んで考えてみていただければと思います。

連載第6回「エナジードリンクの罠」掲載誌「季刊Be!」発売のお知らせ

季刊Be! 最新号(138号)、Amazonでは明日発売です。
連載「依存の《入り口》に立つ子どもたち」第6回は、
「エナジードリンクの罠」
というタイトルです。そして今回が最終回です。
大麻→自傷行為→恋愛依存→市販薬・処方薬乱用→オンラインゲーム→エナジードリンクと、物質依存とプロセス依存を織り交ぜてやってきたわけですが、これらすべてを取材できる保健室はやはりすごいです。養護教諭は偉大です。

エナジードリンクおよびカフェイン依存はこれまでも多々書いてきたものの、その後の取材でもエピソードが色々出てきたのでまとめました。
一番心配なのはエナジードリンクを入り口としたカフェイン錠剤への移行です。
このあたりも今回の記事で触れています。
次号からは新連載をスタートさせる予定です。
まずはこの連載、最終回までありがとうございました!

潮4月号エッセイ「奨学金の思い出」のお知らせ

5日発売の月刊『潮』4月号で、エッセイを書いています。
「奨学金の思い出」という題です。

私は出身大学に密かな母校愛を抱いているのですが、それは奨学金で学生生活を支えてくれたことが大きいです。
こういう書き方だとゲンキンな感じがしますね……
私の高校時代は家が荒れているわ、嫌になって外に出れば犯罪被害に遭うわで、受け皿もなく散々でした。進路未定のまま高校をギリギリ卒業して、しばらくはバイトしていたものの、一念発起して何とか大学に合格。
そんな嵐のような時期を超えて入学したら、気が抜けたのもあって、ブラブラするばかりのダメ学生になりました。特に最初の2年間は。
それでも大学は、厳しい経済状況だけを見て、給付型奨学金を出し続けてくれました。
奨学金の重みと、何より母校の懐の深さを実感したのは、社会人になってからです。

今年4月からは、大学など高等教育の修学支援新制度(いわゆる「無償化」と呼ばれているもの)がスタートします。
「金もらってる学生は出席率や成績を厳しくチェックされて当然だろ」という意見もあるでしょう。
でも苦境を超えてきた子ほどホッとして停滞する時期もあるだろうし、アルバイトなどの事情もあるだろうし、余裕をもった見方が広がってほしいなと私としては願っています。

『実像』を読んだ編集者さんからのご依頼で、お題自由だったので、恥ずかしながら自分の経験にも触れつつ書きました。
よろしければお手にとってみてください。

『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』最近のメディア紹介

昨年10月発売の拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』の書評が、今年に入ってからも続いています。
最近送っていただいたものは以下のとおりです。カッコ内は評者のお名前です。
・「女性セブン」3/12号(温水ゆかり氏)
・「月刊JA」3月号(堀田学・県立広島大学准教授)
・「週刊読書人」2/21(新井信氏)

また、「WEB本の雑誌」にも書評が掲載されています。
担当されたのは、ときわ書房志津ステーションビル店店長の日野剛広氏です。
共同通信の書評も書いてくださった日野さんですが、こちらの書評は単にロングバージョンというにとどまらず、とても深い内容でした。
少しだけ抜粋します。
「真実にたどり着くことの困難さにあえて向き合う。そこから社会にも奥行きが生まれ、人にはそれぞれ事情があるのだというお互いを認め合う心。本にはそういう心を育む力もある」
心から共感します。拙著に関わらず。
ぜひ、多くの方に読んでいただきたい記事です。(リンクはこちら

数ある本から拙著を取り上げていただき、ありがとうございました。

26日の文化放送「浜美枝のいつかあなたと」にゲスト出演します。

26日(日)10時半〜11時、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」にゲスト出演します。
拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』についてお話しします。
「ばっちゃん」こと中本忠子さんのドキュメンタリーをご覧になったことがあったという浜さん。その中で気になっていたことがあったそうです。拙著を読んでくださり、食事の持つ力や、家族の話になり……
詳しくはぜひ、番組を聴いていただければ幸いです。

※画像は浜さんや番組スタッフの方のご了解をいただき掲載しています。お招きいただき、ありがとうございました!

文春オンライン「「元パパ」と「パパ活女子」の夫婦対談」記事公開のお知らせ

文春オンラインで、執筆した記事「「元パパ」と「パパ活女子」の夫婦対談」が前後編で公開されました。
文藝春秋1月号の記事「2020年の「パパ活女子」」のスピンオフです。
女性が食事やデートに付き合う対価として、男性から金銭を受け取るのがパパ活。この言葉が誕生する2015年以前からこうした活動に励み、とりわけ金払いのいい「太パパ」だった人気マンガ家と結婚した女性がいます。
パパ活という言葉が爆発的に広まる中、今では夫婦となった元「パパ」と「パパ活女子」に、お金ありきの出会いから結婚生活までをあけすけに語ってもらいました。
こうした活動が広がる社会的背景や、それに伴う性的意識の変化など、パパ活なんてと軽んじずにもう少し掘ってみたほうがいいような気がしています。

東京新聞・中日新聞「書く人」欄で取り上げていただきました

本日の東京新聞・中日新聞の「書く人」欄で、取り上げていただきました。
拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』について語っています。

「自分と同じ苦しみ、悲しみを抱えた一人の女性だと、自身と重ねながら読んでもらえると思います。特別な人の特別なストーリーじゃない。だから、受け継いでいける精神はある」

この思いに触れてくださったことが、特に嬉しかったです。
(写真は、髪の毛を手ぐしでも整えればよかったと反省……)
記者・矢島智子さんが丁寧に聴いてまとめてくださった記事を、ぜひ上記リンクからご覧いただければと思います。

文藝春秋2月号「藤田菜七子『勝負の世界に男も女もない』」のお知らせ

10日発売の文藝春秋2月号で、藤田菜七子騎手の記事「藤田菜七子『勝負の世界に男も女もない』」を書きました。
同誌の「令和の開拓者たち」というシリーズです。
JRAで16年ぶりにデビューした女性ジョッキーとあって大変な注目を集めてきた藤田騎手ですが、今回の記事は、彼女の内面的成長に重点をおいて描きました。
「日本(の競馬界)もようやく女性が活躍できる時代になったんじゃないかな」と語る師匠・根本康広調教師との素晴らしい師弟の話でもあります。
競馬ファンも、馴染みのない方も、ぜひご一読いただければ幸いです。

モノ・マガジン「金属恵比須・高木大地の狂気の楽器塾」ドラム鼎談のお知らせ

あけましておめでとうございます。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

現在発売中のモノ・マガジン2020.1-2.16号、連載「金属恵比須・高木大地の狂気の楽器塾」で、ドラム鼎談をしています。
熱烈なファンを持つ文芸系プログレバンド「金属恵比須」のリーダー・高木大地さんにお招きいただき、伝説のドラマー、ジェフ・ポーカロの話などをしています。
拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』もご紹介いただきました!

後編は今月16日発売の次号掲載で、ジェフ・ポーカロに加え、スティーヴ・ガッド、バーナード・パーディーの話も。
共通項は、スティーリー・ダンに参加した凄腕ドラマーということ。
頭脳警察や人間椅子などのバンドを渡り歩いた金属恵比須のドラマー・後藤マスヒロさんが、彼らのプレイを再現してくれました。
もっとも高木さんはスティーリー・ダンに興味がなく、記事は違う方向へ……
高木さんの筆が冴え渡る連載、3年目に突入してもやっぱり面白いです。

『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』主なメディア紹介

実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』(KADOKAWA)の発売から2ヶ月あまりが経ちました。
この間、複数のメディアに取り上げていただきました。
まとめてのご報告になり恐縮ですが、著者までご連絡いただいた主な記事を以下ご紹介します。

読売新聞 書評(ジャーナリスト・森健氏)
・共同通信 書評(ときわ書房志津ステーションビル店・日野剛広氏)
カドブン 書評(ジャーナリスト・安田浩一氏)
HONZ 書評(文化放送・首藤淳哉氏)
文藝春秋12月号 「著者は語る」
・週刊朝日12/6特大号 「書いた人」

ここにない記事や口コミを含め、様々な形でご紹介いただいているようで嬉しい限りです。年明けにも新聞やラジオで取り上げていただくことになっています。

それでは皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

文藝春秋1月号「2020年の『パパ活女子』」のお知らせ

本日発売の文藝春秋1月号で、「2020年の「パパ活女子」」という記事を書きました。
パパ活とは、女性が食事やデートに付き合う対価として、「パパ」である男性から金銭を受け取る活動のこと。

パパ活の始まりの場は色々あって、交際クラブ(デートクラブ)、パパ活アプリや出会い系サイト、ツイッター、出会いカフェや相席居酒屋、キャバクラなどの客と従業員との直取引……。
ツイッターなどでは未成年の絡む問題もありますが、今回の記事は論点を混同しないよう、成人同士の関係に的を絞っています。
そもそも「パパ活」という言葉を生んだのは、とある交際クラブ(記事に詳細あり)。成人同士の、いわば愛人契約に近いものを想定されて作られたのが成り立ちなのです。

じゃあ愛人契約とか援助交際とは何が違うの? というと、違わないケースもあります(90年代に始まった漫画『頭文字D』でも、ヒロイン・なつきが援交相手を「パパ」と呼んでいたのが懐かしいところ)。
ただ、話を聞いた当事者たちは男女とも「違う」と口を揃えました。
取材で見えてきた興味深い世界、ぜひお読みいただければと思います。

連載第5回「見えそうで見えにくいゲーム依存」掲載誌「季刊Be!」発売のお知らせ

連載「依存の入り口に立つ子どもたち」掲載の、季刊Be! 最新号(137号)が、本日発売されました。
第5回の今回は、「見えそうで見えにくいゲーム依存」というテーマです。

「見えそう」というのは、学校の保健室にお邪魔するとほぼ必ず、ゲーム依存傾向の子どもについて見聞きするからです。
例えば私の取材した公立の中学や高校では、同じように「男子の不自然な便秘」現象が起きていました。
中学の養護教諭は、トイレにこもる男子生徒のゲーム漬けな生活ぶりから「持ち込み禁止のスマホをこっそり持ってきて、トイレでゲームをやっていると思う」と推測していました。先生といえども個室の中をのぞくわけにはいかないので、かなり対処に苦慮しているそうです。
一方で「見えにくい」というのは、ゲーム依存が深刻化するほど、家にこもってしまい、やがて不登校や退学ということになっていくからです。

文科省では現在、小中学校のスマホ「持ち込み原則禁止」の見直しをめぐって、有識者会議で議論が続けられています。
この是非についてはまた別媒体で記事にするべく取材中ですが、ゲーム依存傾向の子たちはどうなるのだろうと感じます。

東京新聞・中日新聞書評『グレタ たったひとりのストライキ』を書きました

17日の東京新聞・中日新聞で、『グレタ たったひとりのストライキ』書評を書きました。
16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの本ですが、グレタさん一人で執筆したわけではありません。家族全員の連名になっており、主な筆者はグレタさんの母です。

世界を飛び回るオペラ歌手として環境問題と無縁の生活を送っていた母と、俳優を辞めて主夫業に勤しんでいた父の間に生まれたグレタさんと妹は、それぞれ障害を抱えていることが発覚。
グレタさんのアスペルガー症候群、高機能自閉症、強迫性障害の症状が表出する引き金になったのが、環境問題の映画でした。
ショックで食事も取れなくなり、餓死の兆候が出るほど。ただ、学校ではおかしな子としてイジメに遭い、教職員からも理解を得られず、家族はどん底状態になります。
しかし気候危機について独学を続けたグレタさんは、まずは両親を感化し、そこから一人でストライキに立ち上がるのです。
両親の心配に反して、グレタさんの病状は驚異的に安定していき、活動は瞬く間に世界規模に広がっていきます。

巻末のスピーチの切実さは、本書を読んでこそ納得できる部分が大きいです。
気になる方は書評からぜひご覧ください。

文藝春秋12月号「ウォーキング 高齢者の『大股』『腕振り』は間違い」のお知らせ

発売中の文藝春秋12月号で、理学療法士の田中尚喜さんの記事「ウォーキング 高齢者の『大股』『腕振り』は間違い」の取材・構成を担当しました。
田中さんは20万部超のロングセラー、『百歳まで歩く 正しく歩けば寿命は延びる!』(幻冬舎文庫)の著者です。
今回の記事では「高齢者」と見出しに謳われていますが、田中さん曰く、高齢者に限らず、日本人の9割は歩き方が間違っているそうです。
記事では、正しい姿勢や歩き方を解説してくださいました。
一番の注目点は、「後ろ歩きトレーニング」でしょう。お金をかけずに1日10分で、歩き方が変わるというもの。即効性もあるというので私も実践してみましたが、本当にたった一回やっただけで変わるのです。とはいえ単発ではすぐ効果が消えてしまうので「継続は力なり」ですね。
腰痛や膝痛、肩こり、お腹ぽっこり……など、色んな不調が実は歩き方からきていたということも多いそう。
ぜひ、記事を参考にしていただければと思います。

また同号の「著者は語る」のコーナーでは、拙著『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』をご紹介いただきました。
こちらもあわせてご覧いただければ幸いです。

書籍『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』発売のお知らせ

本日、書籍『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』(KADOKAWA)が発売となりました。

本名よりも「ばっちゃん」の通称で知られる中本忠子さんは、現在85歳。広島市にあるアパートを拠点に40年近くにわたり、非行少年をはじめ生きづらさを抱える人たちに無償で手料理を提供し、生活の立て直しを支援してきた方です。
その圧倒的な善行は、テレビや新聞など数々のメディアで「広島のマザー・テレサ」として取り上げられてきました。
私自身も2016年の最初の取材時、週刊誌でそうした表記を用いたのですが、一方で中本さんの活動の動機はベールに包まれて描けぬままでした。

活動の動機という「謎」を解こうと取材を重ねるうちに浮かんできたのは、わかりやすい美談ではありませんでした。
貧困や差別、女性の生き方、メディアのあり方など、この国が内包する数々の絡まりあった問題だったのです。それらはどれも、結果として本書のキーワードとなった「家族」と繋がるものでもあります。
一方で、中本さんの「実像」を理解するほど、後に生まれた者として刺激を受け、自らの人生を肯定しながら生きる気力が湧いてくるようでした。

ぜひお読みいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

文藝春秋11月号「新天皇・雅子皇后65人の証言」のお知らせ

10/10発売の文藝春秋11月号の特集「新天皇・雅子皇后65人の証言」に携わりました。私が担当したのは次の方々です(掲載順)。
・篠弘さん(歌人)「ご一緒に詠まれる歌」
・米田雄介さん(元正倉院事務所長)「『僧兵も調べているのですね』」
・岡野弘彦さん(歌人)「御所の階段を手を取り合って」
両陛下のお人柄が伝わる貴重なお話ばかりです。紙面でご覧ください。

健康教室11月号「学校で起こる性的虐待『スクールセクハラ』」のお知らせ

『健康教室』11月号に、記事「学校で起こる性的虐待『スクールセクハラ』」が掲載されます。
保健室の先生である養護教諭を対象とした月刊誌で、保健室へ取材に行くと相当な確率で置いてあります。
その編集部から「児童虐待をテーマに書いてほしい」と依頼を受けた際、全国の養護教諭に何より伝えたいと思ったのが、スクールセクハラの問題でした。

8月の『文藝春秋』の記事では5人の被害者に語っていただきましたが、実はこのうち2人は、養護教諭に被害を訴えた経験がありました。
なぜ養護教諭は、被害を覚知しながら黙殺したのか。
それは「まさかあの先生が」「まさかこの子が」という2つの思い込みのせいではないかと感じます。
そんな思い込みを全国の養護教諭が捨ててくれれば、救われる子がいるはず。そんな思いをこめて執筆しました。

東京新聞・中日新聞書評『バタフライ』を書きました

22日の東京新聞・中日新聞で、『バタフライ 17歳のシリア難民少女がリオ五輪で泳ぐまで』(ユスラ・マルディニ著)の書評が掲載されました。

シリア出身の著者は、2016年のリオ五輪で難民選手団の一人として出場した競泳選手で、世界中から注目を集めました。
本書では、シリアで暮らした日々、シリア〜ドイツの逃避行、ドイツでの現実と五輪への切符をめぐる光と影、でだいたい3分の1ずつページが割かれています。

面白いのは、「競泳選手」という側面に偏らず、今どきのティーンエイジャーの身に起こったこととして自身の歩みを伝えている点。
シリアで一度は水泳を捨て、突然暇を持て余すようになって夜遊びを始めるくだりは、部活動をやめた日本の高校生の行動そっくり。
ファストフードやユーチューブが好きで、SNSを駆使するあたりも、遠い国の子という感じがしません。
一方で、世界中から過度に称賛されるようになることで、戸惑いや家族との衝突が生まれますが、それを乗り越えた時の彼女の成長ぶりには目をみはるものがあります。

これはやはり著者と同世代の人たちに特に読んでほしいです。
気になる方は、まずは書評をご覧ください。

文藝春秋10月号・大林宣彦氏闘病記「余命3カ月宣告から3年生きた」のお知らせ

10日発売の文藝春秋10月号で、映画作家・大林宣彦さんのガン闘病記の取材・構成を担当しました。
「余命3カ月宣告から3年生きた」
というタイトルのとおり、大林監督は3年前、ステージ4の肺がんで余命3カ月と宣告されているのです。

取材して強烈に感じたのは、大林監督の驚異的な楽天家ぶりです。
この状況で「僕は非常に運がいい人間」と言える人はそういないでしょうし、何でも前向きに捉える。
薬がよく効く患者というのは、大林監督の主治医が言うとおり、こういう人なのかなと思わされます。
詳しくは記事をご覧ください。

連載第4回「身近な薬の乱用から」掲載誌「季刊Be!」発売のお知らせ

連載「依存の入り口に立つ子どもたち」掲載の、季刊Be! 最新号(136号)が、本日発売されました。
第4回の今回は、「身近な薬の乱用から」というテーマです。
講演で地方に行った際、ある高校の養護教諭から、保健室で女子生徒の咳止め薬を預かって継続的に相談に乗っているという話を聞きました。
女子生徒は精神的に不安定になった時に、その薬を一度に何十錠と飲む習慣をやめられなくなり、養護教諭に相談してきたのです。
こうした市販薬や処方薬は、違法薬物と異なり子どもにも手を出しやすく、オーバードーズすれば体調不良につながりやすいため、大人がキャッチしやすい問題とも言えます。
その際の大人の対応は、子どものその後を左右しかねない重要なものです。
記事では、「その後」の明暗が分かれた二つのケースを中心に紹介しています。

東京新聞・中日新聞書評『猫をおくる』を書きました

本日の東京新聞・中日新聞で、小説『猫をおくる』(野中柊著、新潮社)の書評が掲載されました。

今回の書評は、東京新聞の担当の記者さんがこう声をかけてくださったのがきっかけでした。
「秋山さんにはいつもノンフィクションをお願いしていますが、
この本の書評をかんがえたときに、秋山さんのことが頭に浮かびました」
私もこの春、「猫をおくる」立場になったばかりなのです。

大切な誰かを喪った人に、優しく寄り添ってくれる本です。
私自身、何度も涙腺が緩みながら、読了後は温かな気持ちに包まれました。
もちろん愛猫家にもおすすめです。
うちの猫さんは元気だという方も、この本を読めば猫さんへの愛おしさが増し、一緒にいる時間を大切にできると思います。
この本を必要としている人に届きますように。

スクールセクハラ・文春オンライン記事のお知らせ

文藝春秋9月号に掲載された記事「スクールセクハラ『犠牲者』たちの告発」の導入記事が、文春オンラインで公開されました。
「「体育倉庫のマットの上で”処理”させられて」……教師によるスクールセクハラ被害者たちが声をあげた!」です。
※上記リンクは転載先のヤフーのものです。文春オンラインはこちら

先日、文藝春秋9月号発売の際のお知らせにも記しましたが、これは全国のすべての学校で、どの子どもにも起こりうる話です。
こういう問題があることを知ってもらい、子どもたちを守りたいというのが、取材させていただいた方々と私の共通の願いです。

もし記事の方々と同じように声をあげたいという被害者の方がいたら、ぜひこのサイトのお問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。

フォーブスジャパン10月号のカバーストーリーを執筆しました

フォーブスジャパン10月号のカバーストーリー「「英語2、美術3」だった高校生がハリウッドの巨匠に熱烈支持されるまで」を執筆しました。
28歳のコンセプトアーティスト・田島光二さんの記事です。
田島さんは「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督が設立したVFXスタジオ、「Industrial Light & Magic(ILM)」のバンクーバー支社で、世界のトップアーティスト集団の一人としてハリウッド映画に携わっており、フォーブスジャパンが選んだ「30 UNDER 30 JAPAN 2019」アート部門受賞者の一人です。
ごく普通の高校生だったと振り返る田島さんが、なぜ10年で世界のトップアーティストになれたのか。
誰に何を言われようが、自分の力を信じて猪突猛進する田島さんのお話は、聞いていてワクワクしました。詳しくは記事をご覧いただければと思います。

文藝春秋9月号「スクールセクハラ『犠牲者』たちの告発」のお知らせ

本日発売の文藝春秋9月号で、「スクールセクハラ『犠牲者』たちの告発」という記事が掲載されました。
教師による児童生徒への性的虐待です。

私は普段、記事の告知は「よろしければ」というスタンスなのですが、今回ばかりは「どうか読んでください」と祈るような気持ちです。
全国のすべての学校で、どの子どもにも起こりうる話だからです。こういう問題があること、子どもたちを守るにはどうしたらいいかを、すべての人に考えてほしいからです。

記事では20〜50代の被害者(男女とも)5人が告発してくれています。
「子どもじゃないの?」と思われるかもしれません。
被害に遭っている最中、直後には声をあげにくいのがスクールセクハラなのです(詳しくは記事で)。
と同時に、成人しても長く被害者を苦しめ続けるものでもあります。性被害がすべて辛いものであるのは当然ですが、スクールセクハラは安全であるはずの学校から起こり、学校生活という日常が丸ごと加害教師に侵害されてしまう。
その結果トラウマが残り、後から、時限爆弾のように心身の症状が出てくるのです。
加害教師はそんなこと知らないでしょうが……

今回、取材させていただいた方々と同じ願いを結集して、一つの力が生まれたような感覚があります。
もし、記事の方々と同じように声をあげたいという被害者の方がいたら、ぜひこのサイトのお問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。
発生した力を、さらに大きなものにできないかなと考えているので。次世代に同じ思いをさせないために。どうかよろしくお願いします。

Yahoo!ニュース特集「薬物報道の曲がり角−−『叩くより治療を』配慮求める声」のお知らせ

Yahoo!ニュース特集で本日、「薬物報道の曲がり角−−「叩くより治療を」配慮求める声」が公開されました。
著名人の薬物事件が相次ぐなか、情報番組などの一面的な報道が、依存症患者への偏見の助長や治療の妨げになっている、との声が上がっています。興味本位や個人攻撃ではなく、治療・回復を促すよう報じ方を変えるべきだというものです。
より望ましい報道とはどのようなものでしょうか。

お話を伺ったのは登場順に以下の方々です。
・高知東生さん(当事者、元俳優)
・松本俊彦さん(精神科医、薬物依存症の第一人者)
・橋本大二郎さん(TVコメンテーター、MCの経験者)
・荻上チキさん(評論家、依存症への理解促す発信者)
皆さん非常にわかりやすく的確に、現状の薬物報道の問題点を浮き彫りにしてくださいました。

Yahoo!ニュース特集「就活に絶望した大学生が開いた『しょぼい喫茶店』」のお知らせ

Yahoo!ニュース特集で本日、「就活に絶望した大学生が開いた『しょぼい喫茶店』−−ツイートから始まった”誰かを生かす”場所」が公開されました。

2年前に就職活動に挫折した男子大学生が、ツイッターで「100万円ください」とつぶやいたところから面識のない人たちとの不思議なつながりが生まれ、資金と同志を得た彼はとんとん拍子に「しょぼい喫茶店」という名前の店を開き……というお話です。
紆余曲折を経て2年前には想像もしていなかった現実を生きる店主の心境の変化や、彼に惹きつけられたり支援したりする同世代の若者たちも興味深いです。
詳しくはリンク先をお読みください。

連載第3回「恋愛依存の危うさ」 掲載誌「季刊Be!」のお知らせ

告知が遅くなり恐縮ですが、連載「依存の入り口に立つ子どもたち」掲載の季刊Be!最新号(135号)、発売中です。
第3回の今回は、「恋愛依存の危うさ」というテーマです。
記事でもご紹介している水澤都加佐氏の解説によると、「恋愛と恋愛依存症との違いを知ることは、依存(アディクション)とは何かという根本につながる」といいます。そして恋愛依存は、別の依存へとつながることも。
高校の保健室で見ていると、過呼吸でやってくる子たちが、実は恋愛に溺れていて……。そんな話をまとめました。

東京新聞・中日新聞書評『すべては救済のために デニ・ムクウェゲ自伝』を書きました

6月2日付の東京新聞・中日新聞に、書評『すべては救済のために デニ・ムクウェゲ自伝』が掲載されました。
デニ・ムクウェゲ氏は、昨年のノーベル平和賞を受賞したコンゴ民主共和国の産婦人科医。コンゴでは、武装勢力などが地域住民を支配するための「武器」として性暴力が蔓延しており、その実態は、これが人間の所業かと疑いたくなるほど凄惨なものです。
心身を徹底的に壊された女性たちは、家庭や社会からも追い出され……
そんな女性たちを治療し、さらに命がけで性暴力の実態を訴え続けてきたのがムクウェゲ氏です。
日本で暮らす私たちと無関係な話ではないことも書評で触れていますので、全文は上記リンク先でご覧ください。

文藝春秋6月号「脊髄損傷は治療できる」のお知らせ

10日発売の文藝春秋6月号で「脊髄損傷は治療できる」という札幌医科大学・本望修教授のインタビュー記事を、ジャーナリスト・森健さんと連名で執筆しました。
本望教授は、患者自身の間葉系幹細胞を用いて、従来治らなかった脊髄損傷を治す画期的な「新薬」の研究開発を主導してきた方です。
3月にヤフーニュース特集で記事にし、大変な反響がありました。
今月から保険適用での治療開始ということで、文藝春秋で16ページも割いてくれてさらなる詳報をということになりました。4日にはNHKスペシャルでも取り上げられていたので、そちらでご興味を持った方も多いかと思います。

今回の記事では、たとえば進行中の脳梗塞の治験(脊髄損傷と同様の薬)についても、高次脳機能障害が回復するといった衝撃的な事実に触れています。
人間の「自己治癒力」を引き出すとこんなに……と驚くばかりです。
ぜひお読みください。
なお、文春オンラインで短い紹介記事も公開されています。

文藝春秋5月号「天皇皇后両陛下123人の証言」のお知らせ

4/10発売の文藝春秋5月号の特集「天皇皇后両陛下123人の証言」に携わりました。私が担当したのは掲載順で、
・海部俊樹さん(元首相)
・米田雄介さん(元正倉院事務所長)
・新川和江さん(詩人)
・吉増剛造さん(詩人)
・岡田誠さん(天香園会長)
です。皆様、今だから話せるという貴重なお話をしてくださいました。
どうぞご覧ください。

フォーブスジャパン5月号カバーストーリーを執筆しました

フォーブスジャパン5月号(3/25発売)のカバーストーリー『Jリーグ理事 社会連携本部 米田惠美 「Jリーグを使い倒せ!」地域を変える「もう一つの熱狂」』を執筆しました。
35歳という若さ、しかもサッカー界の外から飛び込んだ女性の理事として注目を集める米田さん。全国に55あるJクラブのホームタウン活動を、地域の人たちとともに取り組む「共創モデル」へ移行すると打ち出しました。社会課題の解決を阻む要因は当事者意識の低さであり、「Jリーグは当事者を生み出す装置になれる」と語る米田さんの現在までの歩みと、見据えている未来を聞きました。
表紙をはじめとしたお写真も、米田さんの凛とした佇まいが印象的です。ぜひお手にとってご覧ください。

Yahoo!ニュース特集「脊髄損傷の治療に光明 自分の細胞で神経再生、札幌医大の幹細胞治療」が公開されました

ヤフーニュース特集で「脊髄損傷の治療に光明 自分の細胞で神経再生、札幌医大の幹細胞治療」が公開されました。
医学の常識を覆す画期的な治療法についての記事で、ジャーナリスト森健さんとの連名記事です。

脊髄損傷は、日本では年間5千人が新たに患者となり、慢性期患者は10万人と言われています。ただ
有効な治療法がなく、不慮の事故などで重い後遺症を抱えると、寝たきりや車いすの生活が続くのが常でした。
しかし、患者自身の細胞を使った再生医療製品の製造販売が厚生労働省に承認され、公的医療保険の適用対象となったことで、状況が大きく変わろうとしています。開発を主導したのが、札幌医科大学の研究チームでした。
その驚きの効果や今後の展望など、詳しくは記事をご覧ください。

連載第2回「自傷行為は減ったのか」 掲載誌「季刊Be!」は本日発売です

連載「依存の入り口に立つ子どもたち」掲載の「季刊Be!」最新号、本日発売です。
第2回の今回は、「自傷行為は減ったのか」というテーマです。
きっかけは3年前、公立中学の養護教諭から「リストカットする子が減った」と言われたことでしたこの学校だけの変化じゃないのかと他の中学の先生方にも聞いてみたところ、「確かに減りましたね」という答えが大半でした。ただ、その理由には気になる点がありました。
中学の保健室で把握できる自傷行為が減ったとして、喜ばしい変化と言えるのか――そんなことを高校の実態を紹介しつつ考える、というのが今回の趣旨です。

東京新聞・中日新聞書評『胎児のはなし』を書きました

3月3日付の東京新聞・中日新聞で『胎児のはなし』(最相葉月・増崎英明著、ミシマ社)の書評を担当しました。
ノンフィクションライターの最相葉月さんが、産婦人科医として約40年歩んできた長崎大学病院長の増崎英明さんから、「未知なるもの」=胎児の驚くべき事実をあれこれと引き出していくという対話形式の本です。
人は母親のおなかから生まれ出るまでの間、空気を吸って生きる今の姿とは似ているようで「根本的なところで違う存在」なのだと目を見開かされます。
詳しくは書評が全文公開されていますので、ご参照いただければ幸いです。

フォーブスジャパン3月号に記事が掲載されました

1月25日発売のフォーブスジャパン3月号に、記事が掲載されました。
福井・鯖江を拠点とする眼鏡会社「ブロスジャパン」代表・浜田謙氏のインタビュー記事です。
同社は、フォーブスが”規模ではなく価値の大きさ”という基準で表彰する「スモール・ジャイアンツ」2019に選出された7社の一つ(ブランド賞を受賞)。
多くの芸能人に愛用される同社のメガネですが、浜田氏は元々、大手食品会社のサラリーマンでした。「門外漢」「よそ者」という二重のハンデを背負ってでも転身した原点や、職人と築き上げたものづくりについてご紹介しています。

Yahoo!ニュース特集「ネットを駆使し、奨学金も調達――海外の名門大学目指す『いまどき』の若者」が公開されました

一日遅れのご報告ですが、Yahoo!ニュース特集で記事が公開されました。
ネットを駆使し、奨学金も調達――海外の名門大学目指す『いまどき』の若者」として、日本の高校から海外大学への進学を志す若者と、その周辺環境について取り上げました。
帰国子女や経済力のある家庭の子だけでなく、留学経験のない人や、情報量などで不利とされてきた地方の高校生も羽ばたいているのが昨今の特徴です。
そうした背景にあるのは、「お金」と「情報」の壁を乗り越えられるようになってきた時代の変化でした。
5年前と比べても劇的に変わりつつある現状を、そして障壁をクリアしていく若者のたくましさを、ぜひ感じていただければと思います。

東京新聞・中日新聞書評『「身体を売る彼女たち」の事情』を書きました

11月11日付の東京新聞で『「身体を売る彼女たち」の事情――自立と依存の性風俗』(坂爪真吾著・ちくま新書)の書評を担当しました。
風俗で働く女性のための無料の生活・法律相談を行う著者は、「身体を売る彼女たち」について、買う男が悪い、売る女が悪いといったよくある二項対立では水掛け論に終始するだけで、「現場の不幸は一ミリも減らせない」と断じます。詳しくは書評が全文公開されていますので、ご参照いただければ幸いです。

Yahoo!ニュース特集「『グレイヘア』は女性の解放――染めない勇気が生き方も変える」が公開されました

Yahoo!ニュース特集で記事が公開されました。
「『グレイヘア』は女性の解放――染めない勇気が生き方も変える」として、白髪を染めない「グレイヘア」について取り上げました。
当事者の皆さんが口にしたのが「解放」というワード。裏返せば、白髪染めがそれほど女性を不自由にしてたのかと考えさせられました。
「染めてもいいし、染めなくてもいい。選択肢があって、自分で選ぶことが大事なんだ」というスタンスも、ご登場くださった方々に一致していたことです。
ぜひ身近なところで話題にしていただければと思います。

本日(10/17)、TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」に出演します

本日(10/17)、TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」(22時〜)に出演します。
アイドルグループ「愛の葉Girls」メンバーが自殺した問題から考える特集です。
よろしければお聴きください。

【告知】今夜10月17日(水)「アイドルや未成年者の労働問題ついて考える」深井剛志×秋山千佳×吉田豪×荻上チキ(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)

10月からTBSテレビ『ビビット』金曜日に隔週出演します

10月から、TBSテレビ『ビビット』(月〜金午前8:00〜9:54)の金曜日に、隔週ペースで出演することになりました。
番組公式サイトで「ビビットファミリー」として紹介されています。
http://www.tbs.co.jp/vivit2015/cast/
今月はイレギュラーな形で、5、12日に出演します。
どうぞよろしくお願いいたします。

TBSテレビ『ビビット』に出演しました

2018年9月28日(金)のTBSテレビ『ビビット』にコメンテーターとして出演しました。
退職の意向を表明した大相撲・貴乃花親方と日本相撲協会の動向や、台風24号についてコメントさせていただきました。
後半の「密着ビビット」は、俳優・佐々木蔵之介さんの特集などでした。
余談ながら、10年前、佐々木さんのご実家の酒蔵(の当時専務だった佐々木さんの弟・晃さん=現代表取締役)を取材させていただいたことがあります。
http://www.asahi.com/komimi/TKY200801310238.html
家業を継ぐはずが役者となった佐々木さんは、番組のインタビューで「自分の選択を尊重してくれた家族のためにも、役者としての道を貫きたい」というお話をされていました。

※また改めてご報告しますが、10月から隔週金曜日、同番組に出演することになりました。

文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」でコメントしました

9月11日の文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」で、エナジードリンクの飲みすぎと子どもたちの異変についてお話ししました。
日体大・野井真吾教授と昨年実施した、養護教諭への大規模調査についても取り上げていただきました。
日本の子どもの実態に絞った先行調査が見当たらず行ったものなので、他のメディアでもどんどん使っていただけたらありがたいです。
英国では未成年の購入を禁止する方向です。
日本でも、子どもの健康のためにできることを検討すべきタイミングではないでしょうか。英政府は「われわれは子どもたちを健康被害から守る責任がある」というコメントを発表していますが、日本も同様の問題意識が必要だと感じます。

東京新聞(中日新聞)書評『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』を書きました

8月19日付の東京新聞で『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』の書評を書きました。
書評で触れていますが、国会議員が同性カップルをめぐり「子どもをつくらない、つまり『生産性』がない」と発言した社会的背景と、本書が描き出すことは根底でつながっています。
出生前診断は無縁という方でも、自分に関係ない話ではないと思えるはずです。

Yahoo!ニュース特集記事「スクールセクハラのトラウマをどう克服する」公開されました

Yahoo!ニュース特集で記事が公開されました。
〈スクールセクハラのトラウマをどう克服する――抱えた「心の傷」を回復させるには〉と題した、スクールセクハラについての第三弾記事です。
精神科医・臨床心理士の白川美也子先生にインタビューし、「心の傷」=トラウマとPTSDなどの症状、それを乗り越える方法などを解説していただきました。
スクールセクハラだけでなく、すべての性被害者と、パートナーやご家族といった周りの方々に参考にしていただける内容です。
ぜひご覧ください。

TBSテレビ『ビビット』に出演しました

2018年7月20日(金)午前8〜10時のTBSテレビ『ビビット』に出演しました。
情報番組に通しで出るのは初めてです。
西日本豪雨から2週間ということで新たに浮き彫りになってきた被害、また、千葉の死体遺棄事件などについてコメントさせてもらいました。
後半の生活情報は、夜間熱中症の注意点や、食費節約術。一生活者として今すぐ参考にしたいことばかりでした。

『週刊ポスト』にコメントが掲載されました

7月2日発売の『週刊ポスト』(小学館)の記事「エナジードリンクをやめられない小学生」にコメントが掲載されました。
昨年、日体大の野井真吾教授とともに行った調査に基づくものです。
この問題では、最近も「子どもがおかしくなった」という保護者からのメールが寄せられています。
また講演先でも、養護教諭から「うちの高校にも飲みすぎで気分の上下が激しくなった生徒がいます」と声をかけられたばかりです。
引き続き、情報がありましたらお寄せ下さい。

東京新聞(中日新聞)書評『教科書にみる世界の性教育』を書きました

6月10日付の東京新聞で『教科書にみる世界の性教育』の書評を書きました。
日本が足踏みしている間にも、海外の性教育はどんどん進化している、ということを8カ国(日本を入れると9カ国)の教科書から示してくれるのが本書です。
教科書の写真たっぷりで、難しく構えずとも「へー!」と驚きながら、楽しく読めます。
性教育=性交や避妊といった性行為にまつわるもの、という短絡的な捉え方でなく、もっと大きな目的、子どもの人生を良くするために大事なものなんだという点を、国際的な潮流から学び、議論するのに必携の一冊です。

※(7/20)
Amazonの同書籍のページに書評が全文転載されています。
出版社ご担当者様より、重版が決定したとご連絡をいただきました!

【音楽エッセイ】All that jazz③ 本物は古びない 古老バート・バカラック

007シリーズに興味はなくとも、パロディ映画「カジノ・ロワイヤル」(1967年)だけはビデオを持っていた。好きな喜劇俳優ピーター・セラーズが主演だからだが、初めて観た時、彼の演技以前に、冒頭でいきなりずっこけることになった。

オープニングテーマが、渋谷系の某曲に酷似しているのだ。いや、順番から言えば渋谷系の方が「そっくりさん」だったことになる。90年代前半の日本で最先端と思われていた(少なくとも当時ローティーンだった私はそう信じていた)音楽の元ネタが、四半世紀も遡った60年代に存在していようとは……。

この映画の音楽を担当したのは誰なんだろうというところから、作曲家のバート・バカラックを認識したのだった。
今にして思えば、映画「明日に向かって撃て!」の挿入歌でありCMでもおなじみのRaindrops Keep fallin’ On My Head(雨にぬれても)や、カーペンターズのカバーがよく知られる(They Long To Be)Close To You(遙かなる影)など、彼の曲と知らずに耳にしていたものは多い。

自分の作る曲は3分30秒の映画、というようなことを彼が語っていたように思うのだが、私の記憶違いかもしれない。
でも実際、上質な映画のように丁寧に編まれている。あっという間に幕引きなのに、「おもしろうてやがてかなしき」というような展開がある。曲の尺以上の余韻が残る。

珠玉の短編映画のようなのが、Walk On By。
失恋した女性の心が、歌詞で描かれている以上にドラマチックに伝わってくる。
ディオンヌ・ワーウィックの代表曲のひとつだが、ジャズとの親和性という観点から、ギタリストのジョージ・ベンソンのカバーを挙げておきたい。1968年当時25歳でありながら、卓越したテクニックと渋いアドリブを聞かせてくれる。スヌーキー・ヤングほかのホーンセクションや、時代を感じる女性コーラスも泣ける。

ちなみにカジノ・ロワイヤルは相当バカバカしい映画だが、バカラックは、ダスティ・スプリングフィールドの歌ったThe Look of Love(恋の面影)でアカデミー歌曲賞にノミネートされた。
昨年にはサントラの50周年記念盤も発売されるほど、根強い人気を誇る。
半世紀たっても本物は古びない。
今日5月12日は、バカラックの90歳の誕生日。

【音楽エッセイ】All that jazz②  中学生にもわかるマイルス・デイヴィスの「かっこいい音楽」

15歳の中学生が、プリンスやジョン・コルトレーン、レディオヘッドの曲をダビングして聴いている。

これは村上春樹の小説『海辺のカフカ』(2002年)の主人公、カフカ少年の話。
なぜ彼の好みは雑多で今風じゃないのか? そんな読者の疑問に著者が答えているのを読んで、えらく納得がいった。
いわく、「図書館の貸出CDでいろんな音楽を聴いていってたまたま気に入ったんだと思う」。

かくいう私も、ろくなレコード屋もない下町で音楽に関心のない親のもとに育ち、図書館でCDを探す中学生だった。
カフカ少年よろしく、プリンスも図書館で借りたのが最初。
しかし当時最大の収穫は、マイルス・デイヴィスとの出会いだった。

見たところ安っぽいコンピレーションアルバムだ(近所の図書館にマイルスはこれしかなかった)。
それが、一曲目の’Round Midnightで、マイルスのトランペットに「なんなんだこれは」と唖然としてしまった。

いきなり真夜中の雰囲気になってしまった!
どんなに太陽が高く上っていようが、その音色で夜だと告げればそこは夜になる。
なんという場の支配力だろう。そんな圧倒的な力を働かせるミュージシャンを初めて知った。
彼が日本のファンから「ジャズの帝王」と呼ばれているというのも納得してしまう。

極めつけは4曲目に待っていた。

”So What”
ビル・エヴァンスのピアノとポール・チェンバースのベースによる抑制された妖しく美しいイントロからテーマへと移っていき、ベースの問いかけにピアノ(途中から管楽器も)が”So what?”と答えるようなコール・アンド・レスポンス。
マイルスのソロに入ったところで、帝王のお出ましだとばかりにジミー・コブのシンバルがジャーンと鳴り響く。
そこからのアドリブは、ジャズへの扉を開いてくれるのに十分だった。

曲名がマイルスの口癖「だからどうした」からきているとか、収録されたアルバムKind of Blueがモードジャズの金字塔的存在だとか、カフカ少年が聴いていたコルトレーンを含むメンバーについてさえ、なんの予備知識もなかった。

でも、この曲を飽きずにリピートしてしまう。5曲目のアランフェス協奏曲になかなか進めないのが常だった。
(アランフェスだってジャミロクワイのJK=ジェイソン・ケイが自身のルーツとして選曲している名演なのだけど)

「オレの音楽がどういうものか、教えてやろうか。かっこいい音楽だ。それ以外に何がある」とマイルスは言った。
その言葉を中学生にも納得させてしまうすべてが、この曲には詰まっている。

フォーブスジャパン6月号に記事が掲載されました

フォーブスジャパン6月号に記事が掲載されました。
■商店街も城下町も。市長の秘策「日南バディ」モデルとは何か

話題の地域再生モデルとして知られる宮崎県日南市・崎田恭平市長の「秘策」を紹介したものです。
交通の便に恵まれておらず、働きに出られる都市も近隣にない。頼みの観光資源まで廃れていき……と八方塞がりだった日南市が、5年前、当時33歳の崎田市長が就任したことで変化。昨年度だけで113もの自治体が視察に訪れるほどに。
その「秘策」とは、言葉にしてしまえばごく単純ですが、実践できている自治体は確かに少ないだろうと思うものでした。

フジテレビ『バイキング』に出演しました(4月17、23日)

4月17日と、23日のフジテレビの情報番組『バイキング』に出演しました。
福田財務事務次官問題で、女性記者(ジャーナリスト)の立場からコメントしてほしい、とのご依頼でした。
17日は、打ち合わせでサラッと伝えた私のセクハラ被害体験が殊更に強調される演出を当日現場で知り、その違和感は生放送で言葉にさせてもらいました。
23日は収録で、伝えたいことを丁寧に編集してくださっていました。
短い時間でも自分の立ち位置で発言する機会をいただけてよかったです。

ニッポンドットコムの記事が英語と仏語に翻訳されました

3月に書いたニッポンドットコムの保健室記事「保健室から見えてくる子どもたちの今―日本独自の職種『養護教諭』が担う役割」が、英語仏語に翻訳されました。

養護教諭は日本独自の存在。世界の研究者から関心を持たれる一方で、言葉の壁があり十分その仕事ぶりを伝えきれない……と現場で聞いてきました。
この英語版・仏語版がそのあたりに寄与できればうれしいです。

テレビ朝日『報道ステーション』に出演しました

4月20日のテレビ朝日『報道ステーション』に出演しました。
二度目のゲストコメンテーターです。
主にセクハラ問題についてコメントしました。この問題の当事者でもある同局ですが、同局と財務省だけの話に終わらせるのでなく、すべての人・組織が「我が事」として考え、変わるべきタイミングだ、と思っています。
そうでないと、セクハラ被害はこれまでのように当たり前のように起こるし、被害者は泣き寝入りするしかない。
番組では女性記者に限定せず、スクールセクハラにまで言及させてもらえて、ありがたかったです。

「スクールセクハラ」記事公開・情報募集

ヤフーニュース特集で記事「『スクールセクハラ』をどう防ぐ 孤立した被害者を生まないために」が公開されました。
今年2月に公開した記事「教師から『支配』のわいせつ――スクールセクハラ実態と構造」に続く「スクールセクハラ」企画第二弾にあたります。
前回の反響が大きく、特に被害者から「私も」の声がいくつも寄せられたことに取材を後押しされました。
「スクールセクハラ」という言葉に馴染みのない方も多いかもしれませんが、学校に通っているすべての子どもと周囲の大人が、いつ当事者になるかわからない問題です。
今回はこの分野に詳しい三名の方にお話をお聞きしました。学校での被害に限らず、すべてのセクハラを考えるうえでのヒントが詰まっているはずです。

この問題についての情報を、このサイトで募集中です。
お問い合わせフォームよりお声をお寄せください。

【音楽エッセイ】All that jazz① ミシェル・ペトルチアーニときらめく光の粒

新しい生活を始める人が多い4月。
私自身が社会人生活をスタートさせた頃を振り返ると、当時何度となく聴いたアルバムがある。
フランスのピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニのライブ盤”Trio in Tokyo”(ライヴ・アット・ブルーノート東京)だ。

毎夜、地方暮らしの足としてローンで買った車で帰路につく。
くたびれたマッチ売りの少女のような気分で、CDをカーオーディオに吸い込ませる。
ブルーノートのアナウンスが流れる。
それに続くピアノの最初の一音が、瞬間にここではない世界を浮かび上がらせる。
先輩や上司に怒られてばかりの冴えない現実とはちがう、照明輝く都会のジャズクラブの熱気を。

ペトルチアーニの特徴といえば、魂を叩きつけるかのような力強い打鍵が挙げられる。
だがこの日の演奏は、ピアノトリオの相性の良さゆえかほどよく肩の力が抜けていて、疲れていても気負いなく耳を傾けられる。
彼の明るくくっきりした音と華やかで繊細な旋律。
ジャズというよりフュージョン色を帯びたスティーブ・ガッド(drums)とアンソニー・ジャクソン(bass)との掛け合いはパワフルで洗練されていて、快く高揚させられる。
ペトルチアーニが妻に贈った曲というSeptember Secondに甘く胸を締め付けられ、いっそう気分は高まる。

しかし私が最も好きなのはそのあと、静謐な雨上がりの木立に佇んでいるような景色に一変する、3曲目のHomeだ。
洗われた空気を深く吸い込むようにペトルチアーニのソロを堪能していると、やがてドラム、ベースが入ってきてラテン系の陽気さが出てくるのが楽しい。
それもいつしか収束していき、最後は再び木立で一人、無数にきらめく光の粒を眺めている感覚にとらわれる。
その景色は寂しく、美しい。

彼の音にはきらめきがある。それは明るさだけでなく、影があるから際立つものだ。

駆け出し時代の相棒だった車は4年半乗って手放した。
一枚の写真もない。
無理して買った大好きな車だったはずなのになぜだろう。
若くて、その時々を生きるのに精一杯で、いつか懐かしく振り返る時が来るとは思っていなかったからかもしれない。
運転席でペトルチアーニが弾き出すきらめきに慰められ、鼓舞された記憶だけが、今も鮮明に残っている。

2018年春、ジャズが多めの音楽エッセイを公式サイトで始めることにしました。好きな音楽とそれにまつわるあれこれを綴ります。更新は不定期です。

英国のスーパー、16歳未満へのエナジードリンク販売を規制

イギリスの主なスーパーマーケットが、16歳未満へのエナジードリンクの販売規制に乗り出しました(BBC)。1リットルあたり150ミリグラム以上のカフェインを含む商品が対象です。
日本で販売されている代表的なエナジードリンクもこの基準以上のカフェインを含有していますが、日本の子どもたちは何の規制もなく手にしています。
当然ながらこれらのエナジードリンクが子どもの心身に及ぼす影響は、日本でもイギリスと同じように看過できないものであり、一定の規制を検討する議論が必要だと考えます。
以前子どもたちの状況を記事にしましたが、さらに具体的な事例などがあれば、こちらまで情報をお寄せください。
https://goo.gl/forms/eg06SgFRshlrxd8u1

エナジードリンクの子どもへの影響について取材中です

エナジードリンクが子どもの心身に与える影響について、取材しています。
具体的な事例をご存じの方がいらっしゃいましたら、下記のリンクから情報をお寄せください。

https://goo.gl/forms/eg06SgFRshlrxd8u1

調査は継続中ですが、ヤフーニュース特集で現段階の状況をまとめた記事が公開されました。

■エナジードリンクを飲む子どもたちに起きている「異変」
https://news.yahoo.co.jp/feature/815

■「エナジードリンク」養護教諭アンケートから――現場の懸念浮き彫りに