文藝春秋デジタル連載「”東大女子”のそれから」第4回は栗崎由子さんです

文藝春秋デジタルの連載「”東大女子”のそれから」第4回が公開されています。

異文化マネジメントの専門家であり、多文化共生ファシリテータである栗崎由子さん(1978年、教養学部人文地理学分科卒業)にお話しいただきました。

栗崎さんは日本企業を飛び出して国際社会でキャリアを築いた方で、50代での失業を乗り越えたヨーロッパ生活は、約30年にも及びました。
……とリードに書いたのですが、その先を読んでいただけるとわかるように、その道程が栗崎さんの時代には今よりはるかに大変なものだったと痛感します。

まず、東大を出ても、就職活動が極めて限定的にしかできない。男女雇用機会均等法施行前の女性の状況がありありと伝わってきます。その苦い経験から、栗崎さんは女性が活躍している国際社会の様子に心動かされ、日本での安定した仕事を手放して世界へ飛び出すのです。

そして、50代で突然の失業。日本であっても一大事ですが、異国の地・スイスでの失業生活や就職活動がいかに苦労の連続だったか。ただ、栗崎さんは、そうした経験からも前向きに人生を学び、ブログに記して一冊の本にまとめるのです。
その御本、『女・東大卒、異国で失業、50代半ばから生き直し』(パド・ウィメンズ・オフィス、2014年)を私が拝読して感銘を受けたのが、今回の取材をお願いしたきっかけでもあります。
ご興味を持たれた方は、ぜひこの記事や栗崎さんの御本を開いてみてください。