連載「ルポ男児の性被害」が始まりました

文藝春秋電子版で、連載「ルポ男児の性被害」が始まりました。
第1回は前後編で、石丸素介さん(39歳)が実名で性被害の実情を訴えます。

前編が主に石丸さんの告発にあたります。
石丸さんは、小学4〜6年時の担任だった元教員男性から継続的にわいせつ行為を受けていたことを明かします。この元担任は、定年退職後の2016年に別件で逮捕されます。その報道を受けて、石丸さんは裁判を起こすことを決めるのです。

そして後編では、石丸さんと元担任との民事裁判を追っています。
石丸さんの訴えを、被告となった元担任は全面的に否定してきました。しかし、石丸さんの同級生が証言に立ったことで、元担任の主張の信憑性が揺らぎます。
長い年月が経っていて客観的証拠もない難しい案件(性被害あるあるなのですが)を引き受けた弁護士の情熱も読みどころの一つです。

石丸さんはメディアの取材を受けるのは初めてですが、実名で出る覚悟をお持ちでした。その思いは、以下の言葉に集約されています。

「日本では、男性の性被害は日の目を見てこなかった。数の割にはカミングアウトできていない人が多いと思います。そういう人たちのために僕の経験を伝えたいし、僕自身も語ることをきっかけに、かつての自分を取り戻したい」

石丸さんをはじめとする男性の性被害者に対しても、性別問わず連帯が広がることを願います。
まずは知ることから。ぜひお読みください!

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